愛着形成とは?重要性と4つの発達段階、子どもとのかかわり方をわかりやすく解説 - 栃木県・群馬県の障がい者グループホーム【ファミリー】

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愛着形成とは?重要性と4つの発達段階、子どもとのかかわり方をわかりやすく解説

愛着形成とは?重要性と4つの発達段階、子どもとのかかわり方をわかりやすく解説

2026.03.10

こんにちは。栃木県・群馬県の障がい者グループホーム「ファミリー」編集部です。

大人だって、辛いとき、寂しいときは誰かそばにいてほしいと思うことがあります。新生児が健やかに育っていくために大切だとされる「愛着形成」。看護や保育、子育てに関する記事でよく目にする言葉ですが、実際にはどういうものなのでしょうか。

愛着形成は新生児から乳児期にかけて土台がつくられるといわれていますが、乳児期を過ぎてからも育んでいくことができます。この記事では、愛着形成の基本的な考え方、重要性、発達の段階、そして家庭でできるかかわり方まで詳しく解説していきます。

愛着形成とは?

乳幼児と親や保育者といった養育者との間に築かれる情緒的な結びつきを「愛着(アタッチメント)」といいます。愛着という概念は、イギリスの児童精神医学者ジョン・ボウルビィが提唱したもので、今日では看護や保育など、子どもに関わるさまざまな分野で研究・活用されている基本概念です。

赤ちゃんは、安心感を得るために養育者に向かって泣いたり声を出したりといった働きかけをします。成長するにつれて、この働きかけは抱っこをせがんだり、そばに来てくっついたり、目で行方を追ったりする行動へと変化していきます。

子どもが働きかけ、養育者がそれに応える。養育者が働きかけ、子どもがそれに応える。この相互のやり取りが積み重なることで、両者の間に情緒的な結びつきである「愛着」が形成されていきます。

なお、愛着理論では、子どもが安心して外の世界を探索し、不安なときに戻ってこられるよりどころとなる存在を「安全基地」と呼びます。また、こうした養育者とのやり取りの積み重ねが、子どもの中に「人との関わりとはこういうものだ」という感覚(内的作業モデル)を形づくり、将来の対人関係のベースになっていくと考えられています。

愛着形成の4つの発達段階

愛着形成には、大きく4つの段階があるとされています。順番に見ていきましょう。

第1段階:人物を特定しない働きかけ(0歳〜生後8〜12週ごろ)

赤ちゃんはすべての人の動きや表情を見て、笑ったり手を差し出したりします。この時期は、まだ「特定の誰か」を区別しているわけではありません。

第2段階:特定の人物への働きかけ(生後半年ごろまで)

一緒にいる時間が長い母親などの特定の大人に、より強い興味を示すようになります。ただし、この時期はまだ、その人がそばを離れても泣くようなことは少ないとされています。

第3段階:特定の人物への愛着行動が強くなる(1歳〜2、3歳ごろ)

特定の人への働きかけがより強くなり、抱きつくなどの愛着行動を見せる一方、その人がいないと泣いてしまうこともあります。愛着を持つ人とそうでない人の区別がはっきりしてくる時期です。

第4段階:対象者がいなくても愛着を維持できる(2、3歳ごろ以降)

特定の人物が不在でも、愛着を保ち続けられるようになります。相手の感情や行動を読み取り、自分の感情や行動をコントロールする力も育ってきます。

愛着の4つのタイプ

愛着は、それまでの形成のされ方によって、大きく4つのタイプに分類されるといわれています(研究によって数値には幅があります)。

安定型

日本の赤ちゃんの多く(6割程度ともいわれます)がこのタイプとされています。養育者がいなくなると泣いたり後を追ったりしますが、戻ってくると喜びを見せます。双方向のコミュニケーションが取れており、子どもには安心感があります。

回避型

養育者がいなくても後を追わず、不安な様子もあまり見せません。子どもの働きかけに対して、大人が十分に応えられていないことが背景にあるといわれています。

不安型(抵抗型・アンビバレント型)

養育者がいないと大泣きしたり混乱したりします。戻ってくると抱きつく一方で、たたくようなしぐさを見せるなど、怒りや戸惑いを表すのが特徴です。

無秩序型

近づいたかと思えば離れたり、その場で固まってしまったりと、一貫性のない行動を見せるのが特徴です。養育者に対して安心と恐怖の両方を感じているような、矛盾した反応をすることもあります。虐待やネグレクトなど、家庭環境の影響が指摘されています。

なぜ愛着形成が重要なのか?

愛着形成がなぜ大切なのか、理由を見ていきましょう。

基本的信頼の獲得につながる

「おやつをちょうだい」「だっこして」といった子どもの要求に、養育者が愛情を持って応えることで、子どもは「自分は受け入れられ、愛されている」という感覚を持ちます。こうして子どもは養育者への「基本的信頼」を獲得し、愛着が形成されていきます。

自己肯定感を育む

「基本的信頼」は、自己肯定感を育むうえで欠かせないものです。愛する人に受け入れてもらえているという自信は、安定した気持ちやストレス耐性、主体性、積極性を育てます。自分を受け入れられているからこそ、自分と他人を比較しすぎることなく、他人を尊重した人間関係を築きやすくなります。

将来の対人関係にメリットをもたらす

幼児期の愛着形成は、その後の人間関係のモデルになっていくと考えられています。愛着形成がしっかりできていれば、自己肯定感を持ちやすくなり、自分を信じられることで他人も信じられるようになり、良い人間関係を築きやすくなります。反対に、愛着形成が不十分な場合、自分に自信が持てなかったり、他人を信じにくくなったりすることがあります。

愛着形成のためにできること

子どもとどのように接すれば、愛着形成につながるのでしょうか。

授乳やミルクのときは、子どもの目を見る

赤ちゃんとしっかり目を合わせ、穏やかな気持ちでやさしく語りかけながら授乳やミルクをあげましょう。テレビやスマートフォンを見ながらの授乳は避けたいところです。

「好き」「かわいい」を言葉で伝える

言葉で愛情を伝えることはとても大切です。年齢に応じて、日々の中で意識的に伝える回数を増やしてみましょう。

ふれあい遊びやスキンシップを行う

夜寝る前や朝起きたときに、頬やおでこにキスをしたり抱きしめたりして、スキンシップを大切にしましょう。

あるがままの子どもを受け入れる

人見知りをする子どもは、特定の人への愛着がしっかり育っている証でもあります。親しい人とそうでない人を区別できるようになった結果ともいえるので、あるがままを受け止めましょう。

言葉がわかるようになったら、笑顔で話しかける

言葉がある程度わかるようになったら、笑顔でやさしく話しかけましょう。よくないことをしたときも、笑顔で「ダメだよ」と伝えることで、「大人は自分のことを愛してくれている」という安心感につながります。

子どものために、適切な愛着形成を実行しましょう

これまでの子どもとの接し方を振り返って、「愛情が足りなかったのでは」「やり直したい」と感じることもあるかもしれません。そう思ったときからで遅くはありません。子どもとの関わり方を見直し、子どもの要求にできる限り応えながら、愛着形成を続けていきましょう。

とはいえ、自分や家族だけで向き合うのが難しいと感じることもあるはずです。そうした場合は無理をせず、専門機関に相談することも一つの方法です。

よくある質問

Q. 愛着形成とはどういう意味ですか?

A. 乳幼児と親や保育者などの養育者との間に築かれる、情緒的な結びつきのことです。英語では「アタッチメント」といい、看護や保育の分野でも使われる基本的な概念です。

Q. 愛着形成は看護や保育の現場でどう使われる言葉ですか?

A. 子どもの発達を理解し、適切な関わり方を考えるための基礎知識として使われます。「安全基地」「内的作業モデル」といった関連用語とあわせて学ばれることが多い概念です。

Q. 0歳や2歳の子どもの愛着形成は、どのくらい進んでいますか?

A. 発達段階には個人差がありますが、目安として0歳〜生後2、3か月ごろは人物を特定しない働きかけの時期、生後半年ごろまでに特定の人物への興味が強まり、1歳〜2、3歳ごろに愛着行動がより強くなっていくとされています。

Q. 愛着形成がうまくいかなかった場合、もうやり直せませんか?

A. 愛着形成は乳児期が土台になるといわれていますが、それ以降も関わり方を通じて育んでいくことができます。気になる場合は、一人で抱え込まず専門機関に相談してみましょう。

執筆者:障がい者グループホーム「ファミリー」編集部


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