選択性緘黙(場面緘黙)かんもくとは?症状や治療法 - 栃木県宇都宮市の障がい者自立支援・共同生活支援 | 障害者グループホーム ファミリー宇都宮

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選択性緘黙(場面緘黙)かんもくとは?症状や治療法

選択性緘黙(場面緘黙)かんもくとは?症状や治療法

2023.03.20

選択性緘黙(かんもく)あるいは、場面緘黙という疾患名を病院やテレビの健康番組などで耳にすることがあります。
この疾患は、あらゆるところで話すことができない全緘黙とは別のものなのでしょうか。

家などでは普通に話すことができるのに、授業中や仕事中など特定のシーンで話すことができなくなってしまうのが選択性緘黙の特徴です。
話そうとする意思はあるのですが、体が思うように動かず固まってしまいます。

幼い頃に発症した場合、性格によるものだと思われがちで、治療を受けることもなく、成人して、学校や職場でつらい思いをしている人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、場面緘黙の症状とはどのような症状が現れるのか、治療するにはどうすればいいのかなどについて解説します。

選択制緘黙の人が取り組みやすい仕事についても触れていますので、ぜひご参考にしてください。

選択性緘黙(場面緘黙)とは?

授業中や仕事中など特定の場面や人に対して話せなくなるという特徴を持つのが選択性緘黙という精神疾患の特徴であり、別名「場面緘黙」とも言います。

全緘黙は日常生活のあらゆるシーンで話すことができませんが、場面緘黙は、ある一定の場所や一定の人に対してだけ話すことができないのが特徴です。

具体的には、家にいる時は、家族と支障なく話すことができるのに、授業中は、先生や生徒同士、仕事中は、上司・同僚などと話すことができなくなるといったケースです。

「性格」によるものと誤解されやすいのも場面洗濯の特徴です。

全く話せないわけではないので、意識して話さないようにしているのではないかと疑われてしまいます。
しかし、決して自らの意志で話さないようにしているのではありません。

本人は話さなければいけないと思ってはいるのですが、どうしても話すことができません。
自分から話す様子を他人から見られたり、聞かれたりしていると思うと、強い恐怖や不安を感じてしまいます。

選択性緘黙(場面緘黙)の主な症状と原因

選択性緘黙はどのような症状があらわれ、どのような理由で発症するのでしょうか。
選択性緘黙は何が原因で、主な症状にはどういったものがあるのかなどについて見ていきましょう。

話す能力はあるが特定の場面で話せない
家の中では家族と普通に話すことができるのに、学校や職場などでは、先生や上司と話すことができません。

リラックスできると流暢に話せる
家庭などリラックスできる場面では流暢に話すことができるのですが、学校などで発言を求められると一層頑なに口を閉じてしまいます。

家庭の外での対人的緊張が強い
家庭の場所にいると対人的緊張を強く感じ、話すことができません。

他者との関わりを避けようとする
集団の中で他者との関りを避けようと、できるだけ目立たないようにして、自己主張をしません。
しゃべれない期間は2~3カ月の場合もあれば、数年間におよぶこともあります。
特定の人とは話す、うなずいたり首を横に振ったりして意思表示は見せる、小さな声では話す、誰とも話さないなど、症状もさまざまです。

中には、トイレにいくこともできない子どももいますし、給食を食べることができない子どももいます。
自分の言語能力に自信が持てず、劣等感をもつケースも見られます。

子ども自身の要因(知能や言語の未発達・脳波の異常)
脳波の異常や知能や言語の発達がうまくいかないといった、子ども自身の要因や家庭環境の要因も考えられます。

家庭環境の要因(内気な人が多い、緘黙の人がいる)
家族の中で極度に内気な人や緘黙な人がいるといった、遺伝的な要素もあるかもしれません。

選択性緘黙(場面緘黙)の治療法・対処法

このような選択制緘黙を治療したり対処したりする方法はいくつかあります。
選択性緘黙を治すにはどうすればよいでしょうか。

心療内科、精神科を受診する
自分だけでは、選択性緘黙なのかそれ以外の病気なのか、正確な診断基準を持つことはできません。
医療機関の専門家に相談し、治療を行うことは大切でしょう。

うつ病や発達障害なども同時に発症しているケースが、選択性緘黙の人には多いようです。
放っておくと、深刻な事態に発展するかもしれません。

まずは、言語聴覚士や心理士が在籍している心療内科や精神科などを受診することをおすすめします。

認知行動療法を受ける
海外の治療実績で、選択性緘黙の治療にも効果があると報告されている療法です。
どうすれば症状を和らげ、ストレスを減らすことができるのかを考えていく治療方法で、自身の行動や考え方のクセや特徴を知ることから始めます。

言語聴覚士によるサポートを受ける
言葉や聴覚に関する問題に、身体機能の面からサポートしてくれる言語聴覚士が、その人に応じたトレーニング方法などを指導してくれます。

周囲の協力を求める
どんな治療法を用いても、選択性緘黙の治療は簡単に治るものではありません。
場合によっては、数年かかるケースもあります。

本人の努力だけではなく、両親や学校の先生など周囲の人の理解を得て、理解をあおぐことも必要です。

治療・訓練を段階的に行うことで、ゆっくりと選択性緘黙を改善させるようにしましょう。

取り組みやすい仕事を選ぶ
大人になれば働かなければなりませんが、選択性緘黙の人が比較的取り組みやすい仕事があります。
選択制緘黙の人におすすめの仕事をご紹介しましょう。

・梱包・ラッピング・ライン作業・配送準備など(工場や倉庫での作業)
・コーディング・デザイン・プログラミングなど(ウェブサイトの制作)
・清掃業
・ベッドメイキング(ホテル)
・システムエンジニア
・ポスティング
・作家・漫画家・イラストレーター・アニメーター
・司書(図書館など)

ゆっくり不安を理解するところから

いきなり改善しようと無理をすると、選択性緘黙はかえって逆効果になります。
少しずつ無理のなく、じっくりと治療をすすめていきましょう。
成長するに従って、選択性緘黙が改善されたケースもいくつかあります。

叱ったり、周囲の目にさらしたりすることは、症状を悪化させてしまいます。
ゆっくりと、不安を理解するような関わり方をすることから、まずは始めてみてはいかがでしょうか。

また、選択性緘黙の人は、発達障害者支援法によるサービスを受けることができます。

例えば、精神障害者手帳があれば、各種福祉サービスの利用や、障害者雇用での就職が可能です。
また、就労移行支援を利用すれば、障害を持つ人の就職をサポートしてもらえます。
さらに、自立支援医療制度を利用すれば、治療にかかる医療費負担が1割に軽減されるといった特典を受けることも可能です。

一人で悩まずに、さまざまな福祉サポートの活用も積極的に取り入れてみましょう。

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