突発性難聴とは?原因や症状、やってはいけないこと - 栃木県宇都宮市の障がい者自立支援・共同生活支援 | 障害者グループホーム ファミリー宇都宮

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突発性難聴とは?原因や症状、やってはいけないこと

突発性難聴とは?原因や症状、やってはいけないこと

2023.02.10

急に耳が聞こえづらくなったと感じたことはないでしょうか。
そのうち治るだろうと考えて、何もせずにそのままにしておく人が多いのではないでしょうか。

しかし、その難聴の原因が突発性難聴だったとしたら、早期治療を行わないと耳が聞こえなくなってします可能性があります。

突発性難聴は、早期に発見し、早期に治療されることが基本であり、治療が遅れると取り返しがつかなくなってしまう恐ろしい病気です。

では、突発性難聴とは何が原因でどんな症状が出るのでしょうか。
また、やってはいけないことはあるのでしょうか。

この記事では、難聴になる原因、症状、治療方法、注意すべき点などについて詳しく解説します。

突発性難聴とは、耳が突然聞こえづらくなる疾患

突発性難聴は、突然片耳が聞こえなくなる病気のことです。
感染症や血行不良などが原因ではないかといわれていますが、明らかな原因は未だわかってはいません。

難聴には「伝音難聴」と「感音難聴」との2種類があります。

「伝音難聴」とは、外耳と中耳という音を伝える役割のある部分に何らかの異常が発生することです。
適切な治療を行えば、治るといわれています。

「感音難聴」とは、内耳・聴神経・脳という音を感じとる役割のある部分に何らかの異常が発生することです。
感音難聴の原因は不明であることが多く、治癒が難しい点で、適切な治療をすれば治る伝音難聴とは異なります。
中には、混合性難聴という伝音難聴と感音難聴がまざったものもあるようです。

内耳に何らかの異常が発生することから、突発性難聴は感音難聴の1つといわれています。
感音難聴は治し方が難しいのですが、突発性難聴の場合は、適切な治療を初期の段階で受ければ治る可能性があります。

突発性難聴の患者は、日本におおむね3~4万人いるといわれており、40~50代の患者が多いのですが、最近では10代や20代の患者も増えているようです。

症状としては、難聴になることのほか、めまいや耳鳴りなどが起こることがありますし、耳が詰まった感じがすることもあります。

耳の状態やどれくらい聞こえるかは、聴力検査、耳鏡検査、MRI検査で確認できます。
治療にはステロイド薬、抗凝固薬、ビタミン剤などが用いられますが、特効薬はありません。
3分の1の人が回復し、3分の1の人は難聴が少し残り、残りの3分の1の人は治らないと言われています。

突発性難聴の主な原因

突発性難聴の原因として考えられているものはいくつかあります。
それぞれを順に見ていきましょう。

食事
かたよった食事や不規則な食事時間といった食生活の乱れから、突発性難聴になることがあります。

運動習慣
運動を全くしないと耳や首肩周りの血流が悪くなり、引突発性難聴につながることがあるようです。

飲酒
アルコールは、一時的に血流をよくしますが、覚めたら体が冷えてしまい突発性難聴をひき起こします。

タバコ
タバコを吸うと血管が縮まり、血流が悪くなります。
そのため、耳の聞こえも悪くなるようです。

ストレス
ストレスによって、筋肉が硬くなり、自律神経が乱れ、タバコ同様に血流が悪くなり、突発性難聴の原因となってしまいます。

以上のことから、突発性難聴の原因は血流が悪くなることといえるでしょう。
特に、耳に負傷がある人は、血流が悪くなりがちなので、首や肩のあたりの血行を良くする必要があります。

突発性難聴になったら注意すべきこと・やってはいけないこと

突発性難聴になったら注意すべきことや、やってはいけないことがあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。

大きな音は避ける
大きな音が内耳にある聴覚の細胞の機能に影響を与えることがあります。
これは、突発性難聴治療の最中や治ってからに限ったことではありません。

突発性難聴の改善率と大きな音との因果関連は不明です。
しかし、突発性難聴では内耳の聴覚細胞が少なくなったり、機能が低下していたりするので、耳に負担をかけすぎないようにするべきでしょう。

騒音性難聴や音響外傷といった難聴は、イヤホンやヘッドホン、芸蔵人のコンサート会場などで大音量の音楽を聞くことによって発症することがあります。
あるいは、騒音のある工事現場などに長年勤務した場合や、近所で爆発が起きた場合などに発症することもあるようです。

過度のアルコールや運動を控える
アルコールを過度に摂取することは、さまざまな病気の原因となります。
特に、ステロイド治療中のアルコール摂取は避けましょう。
アルコールは、肝臓の酵素の機能に影響を与え、薬剤の代謝が悪くなり、ステロイドの副作用が発生するおそれがあります。
ステロイドでの治療期間中でなくとも、アルコール摂取量には注意が必要です。

また、精神的なストレスだけでなく、過度の運動による身体的なストレスもないようにしましょう。
特にステロイド治療中は過度な運動は控えるよう注意すべきです。

治療法は確立されていない
突発性難聴の治療法は確立されていません。
従って、症状を診ながら状況に応じた治療を行います。
早期に薬物治療を行えば、ほとんどの突発性難聴は数日から数週間で聴力の回復が可能で
す。
しかし、中には、いったん治癒されても、再発する例もいくつか見られます。

改善や治癒を謳う広告に注意
突発性難聴は、基本的にはステロイド剤を中心とした薬剤による治療を行います。
突発性難聴の病院やクリニックは、正しい診断ができれば、どこでも基本的には治療可能です。
日頃から、改善や治療を謳う広告に注意を向けてチェックするようにしましょう。

症状の中心がめまいの場合、突発性難聴が見落とされることもあるので、しっかり耳が聞こえにくくなっていることを医師に伝えることが大切です。

難聴に気づいたらすぐに病院へ

突発性難聴の特徴は、急に片耳が聞こえにくくなることです。
40~50代の人に多く、耳鳴りや耳のつまった感じを伴うこともあり、症状はなかなか回復しません。

もしかして突発性難聴になったのではないかと不安になった時、最初に受診するのは耳鼻科になります。
突発性難聴には標準的な治療法があります。
初期の段階からしっかりと診断してもらい、標準的な治療法を行うのであれば、総合病院のみならず、クリニックでも十分治療可能です。

耳鼻科的検査が突発性難聴の診断の基本ですが、耳鼻科検査では、鼓膜を見たり聴力を調べたりするために器具を使った検査を行うこともあります。

場合によっては、めまいの原因となる他の病気の検査の専門施設を紹介されることもあるようです。
そして、専門施設では、頭部MRI検査という特殊な画像検査が行われます。

突発性難聴は、治療を早く行えば行うほど、改善する可能性が高くなりますが、そのままにしておくと、最終的には耳が聞こえなくなってしまうおそれがあります。

いずれにしても、突然片耳が聞こえづらくなったと感じたら、すぐに病院で診てもらうことが大切です。

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