2025.06.09
こんにちは。栃木・群馬の障がい者グループホーム「ファミリー」編集部です。
映画やドラマを見ていて、登場人物が恥ずかしい思いをしている場面に、思わず目をそらしたくなったことはありませんか?また、現実でも誰かがミスをして周りに笑われているのを見ると、自分まで恥ずかしく感じてしまう…。そんな経験がある方は「共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)」を感じているのかもしれません。
今回は、この“共感性羞恥”という現象についてわかりやすく解説していきます。
目次
共感性羞恥とは、他人が恥ずかしい思いをしているのを見ると、自分まで恥ずかしくなってしまう感情のことです。英語では 「empathic embarrassment」と呼ばれています。
これは単に「見ていて気まずい」というだけでなく、他人が怒られたり非難されたりしている様子を見て、自分も心がざわついたり落ち込んだりするような反応も含まれます。
とくに、家族や友人など身近な人が恥ずかしい場面にいると、より強く共感しやすいといわれています。また、HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる感受性の高い人にもにも多く見られる傾向です。
共感性羞恥の具体的な原因はわかっていませんが、以下の要素が関係していると考えられています。
これらの能力が強い人は、他人の感情を自分のことのように受け止めてしまうため、恥ずかしさだけでなく、悲しみや怒りなどの感情も感じやすくなります。
「恥ずかしくなりすぎるなんて…」と思うかもしれませんが、共感性羞恥は決して悪いものではありません。
それは、他人の気持ちに敏感で、思いやりがある証でもあります。以下のような長所にもつながります。
共感性羞恥は、完全に消し去ることはできませんが、以下の方法で上手に付き合うことができます。
共感性羞恥は、あなたが「感じやすい心」を持っている証拠です。それは、人間関係を豊かにする大切な力でもあります。
もし、HSPなどの特性で生きづらさを感じてきた方も、これからはその繊細さを大切にしながら、自分らしく生きる道を選んでいきましょう。感情とうまく付き合うことで、もっと楽に、もっとあなたらしく過ごせるようになるはずです。