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潔癖症(不潔恐怖症)とは?主な症状と改善方法について

潔癖症(不潔恐怖症)とは?主な症状と改善方法について

2021.08.17

例えば他人が自分の肩にさわったら汚れたのではないかとか、電車のつり革につかまったら、何かの病気がうつるのではないかと思い怖くなります。根拠もなく汚れている気がしてたまらなくなり、どんなものにも触りたくなくなるのです。そうして家から一歩も出たくなくなってしまったりします。こういった症状を「潔癖症」と言います。

ストレスを感じやすい繊細な心理の表れで、「症」とつくことから精神科の病気の一種です。
日常生活に困難が生じるかどうかが病気であるかを判断する基準となります。本人が特に気にしていない場合は「病気」とは言えません。しかし、潔癖症的な行動によって日常生活に支障が出る場合は「病気」であると言えるのです。

潔癖症(不潔恐怖症)は強迫性障害の1つ

潔癖症の特徴を順番に見ていきましょう。

①非合理的なこだわりを持つ

こだわりが過剰になって、合理的な行動が取れないことが潔癖症の持つ大きな特徴です。
例えば、病気がうつるので他人の持ち物になるべく触れたくないとか、電車のつり革に触れられないとか、他人の咳やくしゃみを必要以上に嫌がるとか、手を何度も何度も洗うとか。

その反面、手を洗うことだけに熱心が集中して、栄養を摂ったり、休養を取ったりすることにはまったく気が回りません。非合理なこだわりが強く、まわりから指摘されても自分の考えを改めることはないのです。

②部屋が汚い

潔癖症の人は案外自分の部屋は汚いことが多いようです。自分が受けているストレスに過敏になって、部屋の掃除よりもそっちの方が気になって意識が散漫になっているからでしょう。掃除などの秩序立てて行わなければならない作業は苦手でなかなか進みません。「次はこれ、その次はこれ」と順序正しくきちんと何かを論理立ててやることが面倒なのです。潔癖症の人は自宅など自分の範囲の汚れには寛容で、汚れていても気にならなりません。

③不潔恐怖

自分の手が汚れていると何度も手洗わなければならないという強迫観念にかられます。ドアノブや電車のつり革など他人が触れる物を汚いと感じて触ることができなくなるのです。

潔癖症(不潔恐怖症)の主な症状

潔癖症の主な症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

汚染と洗浄を繰り返す

非常によくみられる症状としては、不安で手を洗わずにはいられないといった行為のくり返しです。「汚染/洗浄」を交互に繰り返すのです。自分や周りのものが汚染されることに強い不安を覚え、何回も手や体を洗ったり物に触れることを避けたりします。

誰でもある程度は汚れが気になって手を何度か洗うことがありますね。しかし、強迫性障害の一つである潔癖症の人はその反応が過剰なのです。トイレに行くたびに服を着替えてみたり、体を洗った後に消毒スプレーを体にかけてみたり、長時間手洗いや入浴を行い、その結果、外出できなくなったりします。そうして仕事や生活に支障をきたしてしまうのです。

脅迫行為である

本人にとって潔癖症というものとは苦しいもの。不合理に何度も何度も繰り返さずにはいられない脅迫行為なのです。ポイントとなるのは、強迫行為によって精神的な苦痛を感じており、やっていることが無駄で意味がない奇妙なことだという自覚はあるのです。とても嫌な感情がともない、大変疲れてしまいます。しかし、これを行わないと耐えられないほどの強い不安や恐怖にかきたてられてしまうのです。

潔癖症による強迫行為を行うと、不安は一時的に消えますが、またそのような場面に出くわすと再び強迫観念が頭をもたげ、手洗いなどの強迫行為を行ってしまうという悪循環に陥ります。自分でコントロールできなくなり、強迫行為はエスカレートしていくばかりです。

日常生活に支障をきたす

比較的症状が軽いうちは、なんとか日常生活をおくることができます。しかし、症状が重くなるにつれ、手洗いなどの脅迫行為に大半の時間を費やし、日常生活に大きな支障が生じるのです。学校や仕事に通うことができなくなり、部屋から出られずひきこもりになります。
このような生活を長く続けているとうつ病を併発してしまうこともあるのです。

同居している家族も症状に巻き込まれてしまうこともあるでしょう。家族にも不要な手洗いを強いたり、特定の物にふれることを禁止したりすることもあります。そうして家族の生活にも支障が出て、家族もうつや睡眠障害に襲われることになるのです。

潔癖症(不潔恐怖症)を改善する方法

潔癖症の治療方法を紹介します。潔癖症は日常生活に支障がないレベルまで治療する事は可能ですが、症状を完全になくしてしまうことは困難です。完璧に症状を無くすということにこだわりすぎないようにしましょう。

1.薬物療法

抗うつ薬(SSRI)とは心のバランスを整える薬です。早い人の場合、投薬して2~3週間
で潔癖症が軽減することもあります。しかし、たいていの人はもう少し時間がかかるようです。どのくらいの薬の量を飲めばいいのかは人によって違います。様子をみながら少しずつ
薬の量を調整するようにしましょう。うつ病よりもたくさんの量で期間的にも長く服薬することが必要です。

少量から始めて薬との相性を見ながら服薬量を増やしていくのがおすすめします。SSRIはほかの抗うつ薬と比べて副作用は軽いようですね。

2.認知行動療法(心理士によるカウンセリング)

認知行動療法とは、潔癖症の原因となる考え方やものの見方の癖を少しずつ修正して日常生活に支障をきたさないように訓練をする療法です。いわば認知のゆがみを矯正するものですね。薬のみでは改善が不十分な場合にこの方法を併用します。

3.磁気刺激療法(TMS)

投薬や認知行動療法を長期間続けても改善が見られない場合は最新治療法である磁気刺激療法(TMS)を行います。

完璧を求めすぎず、思い詰めないようにしましょう

若いときは過剰な潔癖症状でも高齢になるに従い、症状が出にくくなるものです。手軽な対処方法として、悩ましいことを書き出してみましょう。例えば「つり革がつかめないので困る」とか「手を洗いすぎるので困る」などといったことを書き出すのです。悩みを明らかにすることによってその対策もしやすくなるというわけですね。

日記などに「手を洗った回数」とか「つり革を持たずに踏みとどまった回数」といった
「やってしまった回数」ではなく、前向きな「我慢できた回数」の方をカウントして記載するようにしましょう。前向きな意識でカウントすることは克服したい行動にとって有効なのです。

できるだけ自分の症状を気にせず、あまり思いつめることなく自分を信じることです。どうしても生活するのがつらく感じる時は専門機関、例えばメンタルクリニックなどにいる専門家のアドバイスを受けましょう。

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