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就労継続支援A型作業所・B型作業所の仕事内容・賃金などの違いについて

就労継続支援A型作業所・B型作業所の仕事内容・賃金などの違いについて

2022.01.21

一般的な会社や団体で働くことができない障害者のために一定の支援付きで就労できるのが就労継続支援作業所です。一般的な会社や団体への就職に関する知識や能力を伸ばすために必要な訓練を行ってもらえます。

なお、就労継続支援作業所には作業所と雇用契約を結ぶか否かにより「A型」と「B型」との2つのタイプがあります。

このような就労継続支援作業所ではどのような仕事の内容なのでしょうか。また、入所の条件はどういったものがあるのでしょう。あるいは賃金などはどれくらいもらえるのでしょうか。

この記事では就労継続支援作業所の概要や必要な費用、給料、入所条件、選択方法などについて詳しく見ていきます。

就労継続支援A型作業所ってどんな場所?

普通の会社や団体などへの就職が難しかったりおっくうになったりする障害者のために就労継続支援A型があります。作業所と雇用契約を結んだうえで就労が可能です。勤務形態は基本的には一般の企業でも勤務と変わりはありません。しかし、1日の勤務時間は一般の企業と比較すると短いようです。 

具体的にはパソコンによるデータ入力、レストランや喫茶店のスタッフ、お土産品の包装、車両の部品などの加工、インターネットオークション作業といったものがあります。

給料は、就労継続支援A型作業所の場合は雇用契約を締結することもあり、最低賃金法の適用を受けるためそれなりの金額となります。 厚生労働省の調査によると2018年度のA型作業所の平均給与は7万7000円程度でした。給料は年々上がる傾向にあるようです。

労継続支援A型作業所に入所できる人は18歳~65歳未満で障害があることが条件となります。具体的には、特別支援学校を卒業したが一般企業に就職できなかった人や就労移行支援作業所で就職活動を行ったが就職できなかった人などです。あるいは一般企業に勤務していたが、今は退職して障害年金などをもらって働いていない人などになります。

就労継続支援作業所への入所対象者の基準は自治体によって異なる場合がありますので事前にしっかり確認しておくことが重要です。

入所に関わる費用は就労者の世帯収入や税金の有無、就労する日数などによって変わってきます。生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯の場合は無料です。市町村民税課税世帯は月額9,300円程度です。その他の世帯では月額37,200円となります。

利用期間は特に制約はなく、雇用契約によって自由に定めることができます。

就労継続支援B型作業所ってどんな場所?

就労継続支援B型作業所の場合も、一般企業で働くことが難しい障害者を受け入れますが作業所と雇用契約は結びません。就労の内容としては比較的単純で負担の少ない作業の訓練を受けることになります。障害を持つ人がスキルを積み重ねることによって就労継続支援A型作業所への移行、そしてゆくゆくは一般企業への就職を目指します。

具体的な作業の内容としては、縫製、部品の加工、農作業、クリーニング、レストランなどの調理、お菓子の製造といったものがあります。

就労継続支援B型作業所の給料は最低賃金額よりも安くなることが多いようです。 厚生労働省の発表では2018年度における給料の平均月額は1万6000円程度となっています。

就労継続支援B型作業所の場合は障害者であれば入所でき、年齢制限等は設けられていません。対象者の例としては勤務の経験はあるけれど年齢的にも体力的にも一般企業で働くことが難しくなった人などです。また、就労移行支援作業所で成果が十分にあがらなかった人、あるいは年齢が50歳以上の人、さらに、障害基礎年金1級を受給中の人も対象となります。

なお、就労継続支援B型の場合は特別支援学校を卒業した場合は基本的には利用不可です。自治体によっても対象条件は違ってきますので、最寄りの自治体の窓口等で確認するようにしましょう。

利用者の世帯収入および作業所に通う日数に従って利用料は変わってきます。また、利用料の自己負担額は世帯収入、税金の有無によって月額費用の上限額が決められています。生活保護受給世帯や市町村民税の非課税世帯の場合は無料です。市町村民税課税世帯の場合は毎月9,300円です。その他の世帯では毎月37,200円となります。

利用期間は、特に定めはなく自分の障害の程度や体調のペースに従って決めることができます。例えば1日3時間、週3日の利用などでもかまいません。

就労継続支援A型作業所・B型作業所のメリット・デメリット

では、利用者にとっての就労支援A型作業所と就労支援B型作業所のメリットとデメリットはどのような点があるのでしょうか。

就労支援A型作業所のメリットは雇用契約を締結することです。盲・聾養護学校卒業者や一般企業を退職した人でも雇用契約により安定した収入が得られますし、各種保険の適用を受けることも可能です。また、たくさんの作業所から自分に合った職種のものを選択することができます。そのため安心して作業所で就労することができるのです。

就労支援A型作業所のデメリットとしてはある程度仕事に対する能力や体力が要請される点でしょう。また、作業所が支援体制にめぐまれているので居心地がよく、一般企業への就労へ向けた向上心が乏しくなってくる点があります。

就労支援B型作業所のメリットは働くことが困難な障害者が就労の機会を得られることです。
過去に一般企業に就職していた人や年齢や体力面の問題で雇用が困難な人でも生産活動の知識の習得や能力の向上を図ることができます。

就労支援B型作業所のデメリットとしては、短時間労働が多いこともあって賃金が安い点でしょう。また、作業所が支援体制にめぐまれているので居心地がよく、一般企業への就労に向けた向上心が乏しくなってくる点は就労支援A型作業所と同じです。しっかりモチベーションを保つことが必要です。

就労継続支援A型作業所・B型作業所を選ぶなら見学会や体験会を利用しましょう

就労継続支援作業所に関心を持った人はまずは、直接作業所へ問い合わせるか最寄りの自治体の障害福祉課の窓口を訪ねてみましょう。

ハローワークを訪ねてみるのもいいでしょう。ホームページに掲載されている写真や動画などで作業所の雰囲気などをイメージすることができます。ハローワークの職員を通じて、あるいは直接作業所に連絡して作業所の担当者と見学の日時を決めるのがいいでしょう。

実際に作業所の見学会や体験会といったものに参加するのもいいでしょう。雰囲気や仕事内容や職員の人柄、利用者への配慮をチェックできます。また、トイレや休憩所、ロッカーなどの設備も満足に備えられているかを確認しておきましょう。 さらに、障害者に必要な手すりやスロープ、バリアフリーなどが整っているのかも実際に職場に行って自分の目で確認しておくことが一番安心です。

くわえて、作業所の障害者はどんな種別の人が多いのか、また性別年齢はどんな感じか、自分に合った雰囲気かなどもチェックしておきましょう。

就労継続支援作業所へは通勤しなければなりません。そのため、自宅からの距離や通勤時間、交通手段が無理のない所を選択するようにしましょう。大部分の就労継続支援A型作業所が交通費を支給してくれます。しかし、就労継続支援B型作業所の場合は交通費を支給してくれる所は少ないようです。気になる方は作業所を利用する前に交通費が支給されるのかどうかを確認しておきましょう。 

なお、自治体によっては作業所までの交通費の2分の1の補助があります。また、自宅や最寄りの駅などから作業所まで送迎してくれる就労継続支援作業所もあります。 さらに、障害福祉手帳を所持していれば、公共交通機関の割引を受けることも可能です。ぜひこういった制度やサービスも積極的に利用しましょう。

障害の有無にかかわらず人間は働く権利を持っています。適応障害の人は仕事探しの際には、ハローワークや障害者専門の転職あっせん業者から障害者雇用枠での就職ができないかを尋ねてみましょう。

そういった専門機関は障害福祉や就労についてたくさんの経験とノウハウがあり、適応障害に向いている仕事を紹介してくれます。さらに、現在の仕事との向き合い方も教えてもらえるでしょう。仕事復帰の際もハローワークや就労移行支援事業所といった門機関に相談してみてはいかがでしょうか。

適応障害の方はぜひ、これらの支援機関を積極的に活用して生きがいのある人生の第一歩を踏み出していただければと思います。

なお、障害者グループホーム「ファミリー」では、障害をお持ちの方とそのご家族の生活を守る自立支援・共同生活支援を行っています。日常生活をサポートしながら、就労・仕事の定着に向けた支援を行っています。男女別棟・365日夜間支援があり、安心してお過ごしいただけます。栃木県宇都宮市・群馬県前橋市・群馬県太田市で障害者支援・障害者施設をお探しでしたら、ぜひご検討ください。

栃木県・群馬県の障害者グループホーム ファミリー

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